『ピエール・ボナール展』


昨日、国立新美術館の『ピエール・ボナール展』ヘ行って来た。
ボナールは私の1番好きな画家のひとりだ。開催されるのを楽しみに数ヶ月待って、いよいよ行って来たという訳だ。しかし、本当に残念なのだが、感想はイマイチであった・・・。画集やカレンダーで見られた、室内と室外が同時に描かれた、窓をモチーフにした作品が私は好きなのだが、それがほとんど無かった。ボナールと言えば、窓なのであるが。他にも愛妻マルトの、カラフルなバスルームに横たわった入浴の場面が有名だが、それが無くて、それに関する物が数点あるだけだった。よいと言えば、リーフレットにもなってる、「猫と女性 あるいは餌をねだる猫」である。あと題名は忘れたが、テーブルの上を描いた作品はよかった。意外なのは、スナップショットで、写真の展示もあって、珍しいが特にいいという訳ではない。無い無い尽くしで、今回の展示はあまり好きな作品が無かった。次に期待する。もう次は無い?かも。

ついでに『東山魁夷展』にも行ってみた。なんと、ボナールより混んでいる。特に好きな画家ではないが、「行く秋」がよかった。あと会場を薄暗くして、何点もの唐招提寺御影堂障壁画があったが、それもよかった。観る前より東山魁夷を見直す事になった。でも、やはり大好きという程ではない。
ボナール展はがっかりだったが、行ってわかった事なので、行って来てよかった。
人によって見方が違うので、私の感想に関係なく、ご自分の目で確かめて欲しい。充実してると思う人もいるかもしれない。