絵本作家の卵たち

先日、某絵本編集者のお宅の、絵本のワークショップに参加した。月に1度、または2ヶ月に1度、開催される。遠くは大阪から来るひともいる。私も遠かった。
始め、15人くらいだったが、後から後からひとがやってきた。
みんな本気で絵本作家になりたいひとばかり。私は、本気半分、あきらめ半分、と思って参加している。すみません。今回で3回目だ。
参加費は、二千円だ。ありがたい。
食べ物は、参加者が持ち寄る。私はドトールのワッフル数個と、くるみあんぱん数個と、バウムクーヘンを持って行った。その日は、他にも二人がバウムクーヘンのお土産で、全部で三人がバウムクーヘンで、「今日はバウムクーヘンの日だ。」などと言って笑った。大きいテーブルは、食べ物でいっぱいだ。
それぞれ絵本のダミーを先生に声に出して読んでいただいて、アドバイスなどしてもらう。先生は、「私はあなた方の手作り絵本のためにやってるんじゃない、ここは、編集者と作家の真剣な出会いの場だ。」と言っている。実際、何人ものひとがそこから絵本作家になっている。
私は軽い気分で行っているので後ろめたい。でも、ダミーを作るのは大変で、苦労した。
広いマンションの和室のちゃぶ台で、行われる。私は、みんなの絵本を見て、勉強したいと思ったので、前の方に陣取り、座っていた。みんな先生とちゃぶ台を囲んで、自分の番を待つ。見てもらったひとは、一部屋、全部絵本の絵本を読んだり、テーブルでおしゃべりをしたり、自由に過ごす。もちろん先生のところで私と同じように座って見ているひともいる。とてもなごやかだ。
みんな、いろいろなアイデアで、よくこんな話作れるなあと、関心してしまう。でも、先生は簡単にOKは出さない。ひとりひとりに、時間をかけて、ていねいにアドバイスをしていく。とても厳しい。同じテーマで、何回も描き直して持って来るひとも多い。
いろんな話があったと書いたが、具体的にはここには書けない。アイデア流出になってしまうから。
絵も、すごく上手いひと、少し上手いひと、普通のひと、いろいろだ。
私は、アイデアは面白いが、いろんな場面が、詰まり過ぎだ、とか、脈絡がないという意味のことを言われた。やっぱ、そう簡単には行かないのね・・と、反省した。でも、面白いところもある、というので、今度はそれをふまえて、描き直してみようかな、と思っている。
1時頃始まって、全員のが終わったのが9時頃。すでに帰ったひとも多いので、6、7人残っていた。私はうちが遠いので、先に帰った。
もう少しで、先生のOKが出そうなひとが一人いた。私も面白いと思ったので、いつか絵本になるといいな、と思っている。その時は、ご紹介したいと思う。
参加して、いい刺激を受け、充実した時間を過ごせて、よかったと思う。