蝦蟇の油

兄の本棚を、物色していたら、「蝦蟇(がま)の油ー伝記のようなもの」という黒澤明の書いた本を見つけ、読んだ。
なんと、あの黒澤明が、小学3年の頃まで、知恵遅れだったという。先生の言ってることがさっぱり分からなかったらしい。嫌みな先生もいるもので、授業中、わざわざ「これは黒澤君にはわからないだろうが、」と、何かにつけ、言ったという。そう言うと生徒たちもクスクスと笑い、その度、いやな思いをするのだが、本当にわからないので、悔しかったという。
立川先生というすばらしい先生に出会い、図画の時間に、絵をほめられて、少し自信がつき、絵を描くのが好きになり、たくさん描いているうち、本当に上手くなった。と同時に、他の学課の成績も急速にのびはじめ、立川先生がその学校を去る時は、級長になっていたという。
子供が小さい時、勉強ができない、と悩んでる親御さん、あんまり心配しなくてもいいのではないか。もしかしたら、貴方の子は、天才なのかもしれない。ま〜、まれにだけどね。
この本は、「羅生門」がヴェニスでグランプリをとるところまでしか書かれていない。後は作品の中の人物から、読み取って欲しいとある。黒澤明は、その後自殺未遂をするが、そのことに触れたくないのではないかとわたしは思う。

話は変わるが、最近、茨城や千葉で地震が多い。それに、2年の間に関東も直下型大地震が来るという噂もある。本当だろうか。怖いなぁ。来たら、一体どうなるんだろう。心配しててもきりがないからやめよう。あ〜怖い。