フジ子・ヘミング ピアノ・ソロ・リサイタル。

昨日、上野の文化会館で、「フジ子・ヘミング ピアノ・ソロ・リサイタル」があり、行ってきた。前の日、ちょうど台風が来て、もしかしたら当日電車が止まってリサイタルへ行けなくなるんじゃないの〜?と、とても心配した。わたしは運が悪いと思い込んでいた。しかし、起きてみると、台風は通り過ぎて晴れていた。風は強いけど、よかった〜。無事行けることになった。
舞台袖からフジ子さんが歩いて出て来たときは、キャー!フジ子さんだー!とミーハーになってしまった。まずショパンの12のエチュードから始まった。ポンポーンと弾き始めたと思ったら、なんといきなり止まってしまった。フジ子さんは、衣装をなんか直してるようで、立ち上がって、ごそごそやって、客席はシーンとして待っていた。(フジ子さんの服はいつも凝っているからな。)ようやく何事もなかったかのように弾き始めた。
次のショパンの有名な「別れの曲」がとてもよかった。ほんとわたしはミーハー。「黒鍵」はあっという間に終わってしまった。バッハの「主よ、人の望みの喜びよ」は、中学生のとき、吹奏楽部に入っていて、よく演奏したので、ちょっと飽きてしまっていた。いい曲なんだろうけど。
休憩が20分あり、その後ムソルグスキーの「展覧会の絵」を聴いた。またこれも有名な曲だ。フジ子さんは、一般の人たちにわかり易い曲を選ぶので、みんな好きなのだと思う。もちろん演奏がいいからなんだけど。あと人柄。人生。最後がリストで「ため息」と「ラ・カンパネラ」。もうこれは大好き。何度聴いても飽きない。これらの曲は、日本でフジ子さんが有名にしたのではないだろうか。「ため息」で少し間違えたけど、フジ子さんは、間違えたっていい、機械じゃないんだから。と言っている。わたしも本当にそう思うので、間違えて逆に親近感が湧いた。
アンコールのとき、フジ子さんはマイクで「たくさんの拍手ありがとう。最後にショパンの遺作を弾きます。とても美しい曲です。」と言って弾き始めた。前は、マイクなしで、大きい声で「ありがとう!」と叫んでいたが、今はマイクを使ってるんだな。今回も、声が聴けて嬉しかった!
いつまでも長生きしてくださいね。また素晴らしい演奏を聴かせてください。