「笑っていいとも!」について。

バラエティ番組は、全部台本がある。どのタレントがどういう台詞をどのタイミングで言うか、決まっているのである。いかにも芸人たちのフリートークだと見せかけているが、実は台本なのである。みな芸能人は演技をしているのだ。
笑っていいとも!」も同じである。タモリをはじめ、その日の出演者たちは、10:00頃にアルタに集合しているのは有名な話だが、そこで女性タレントがタモリの肩をもんだり、みんなでアットホームな雰囲気で本番まで過ごすというのは本当に馬鹿馬鹿しいうそである。本当は、生放送の本番までに、その日の台本を覚え、みんなでリハーサルを真剣にしているのだ。タモリが中心になるのは、司会者だからだが、その並外れた記憶力でタレントたちをサポートできるからだろう。台詞を忘れたタレントがいても、タモリが助けてくれる。タモリも、もちろん台本どおりに進めている。
テレフォン・ショッキングでさえ、ゲストとタモリのやりとりは台本が存在する。力のある大物芸能人などの場合は、台本作りから参加しているかもしれない。それでもやはり台本なのだ。
台本を書くひとは、世間から知られていない影の大物である。番組にとっては、台本どおりにやっているなんて、視聴者に知れたら困ることだろう。芸能人も、その事については秘密を守っている。もし言ってしまったら、すぐほされてしまうだろうから。
いいとも!は、生放送なので、タレントたちは本番前に台本を覚えなければ成り立たないので、一生懸命リハーサルをする。生放送と比べて、生放送でないバラエティ番組のひとは楽である。台本を間違っても、撮り直しができる。いくらでもカットできる。よどみなく芸能人の話が次々と流れているように見えるが、一人が台本をしゃべったとして、次の人がしゃべる間にあった沈黙も、カットしてしまえば、沈黙などどこへやら。うまくできている。いかにも芸能人が頭の回転が早いと思うようにできている。
なんでわたしがこんなこと言っているか、自分でもわからないが、芸能人のやらせに気付かず、見るだけで笑ったり夢中になったり、テレビの思うままの人が多すぎる。わたしは、やらせに気付いてから、テレビのバラエティが面白くなくなり、もう何年も見ていない。
もし、タレントに番組を全てまかせて、全部フリートークでやらせたとして、広告主がうんと言うだろうか。そんな危険なことはやらせないと思う。しっかりした台本があって初めて成立するものだろう。
みなさんも早く気付いてくだらない番組ばかり見るのはやめたらいいと思う。もちろん個人の自由でわたしがとやかく言うことでもないが・・・。それはわかっている。わかっているが、芸能人イコール台本という認識を持っていただきたかっただけだ。あとはご自由に。お笑いタレントにそれほど才能があるわけじゃないんだよ〜。演技力がモノを言う世界なんだよ〜そういう才能はあるのかもね〜。